新鮮

頑張らないために頑張る

はじめに

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働き方改革なるコトバがある。

いわく、過労死防止だったり生産性向上だったり自己啓発だったりを目的に「さっさと帰れ」ということだ。僕が勤めている企業は外面を気にするため、トップダウンで残業制限を徹底しはじめた。すでに裁量労働だった僕は残業代がないこともあり「さっさと帰れ」は両手を上げて喜ぶべき施策である。…だった。

実際にさっさと帰ると、一つ困った事態に陥る。

要はヒマなのだ。日付が変わる時間まで、精神をすり減らし、社内政治に明け暮れ、無意味な作業に邁進してきた。休日は、ただ寝腐る日々。「いつか辞めてやる!」と考えていた。辞めて、お気楽に、好きなことをして生きよう、と。

好きなことは何なのか?

早く帰ってもすることがない。断捨離した部屋には何もないし、友人たちは遠方だ。いままで脇において生きてきた根源的な疑問「なんのために生きているのか?」に襲われる。あまりにヒマすぎて就活中の学生みたいな自分探しが始まってしまった。

ある意味、ラッキーである。

辞めて、お気楽に、好きなことをして生きよう。のシミュレーションが出来た。そして「辞めたところでヒマ」という寂しい現実があることがわかったのはラッキーだ。しかも、まだ定年前の身体が動くうちに、この現実に気がついたのはますますラッキーな話である。…多少の絶望を感じつつも。

ヒマつぶしである。

ここまで読んでいただいた方には申し訳ないが、この文章はつまりヒマつぶしである。ガッカリした顔が浮かぶが総じて物事とはそういうものだろう。ヒマつぶしではあるが、いままで「他人の仕事」に使っていた時間を「自分の仕事」におきかえていきたいとは思う。いままで知らなかったこと、あったことのない人、内なる欲望など、新鮮な何かを楽しみたい。まあそんな気分なのである。